☆NYスタディーツアー参加者意気込み②☆

LGBTサークル代表として、当事者として、社会を変えたい~もんちゃん編~

●ツアー参加を決めた理由

 

私は中学生の時に自身が同性愛者であるということに気づき、それ以来とても悩みました。

 

しかし、その頃に私は自身のセクシュアリティを公表し活動している議員の存在や映画監督、芸術家、活動家の方々の存在を知り、力強く、そして自身の性に誇りを持って生きている姿にとても勇気づけられました。そして私もそのような人々の影響を受け、あらゆるマイノリティが生きやすい社会にするために何かしたいと考えるようになりました。

 

現在私は自身が属する大学のLGBTサークルの代表を務めており、サークルでの活動を通じて、いくぶんかは貢献できていると思っています。しかし、サークルのメンバーのニーズを満たすということのみならず、社会をどう変革するかという問題につなげるには、サークルを含めたネットワークという視点で物事を捉えていかなければならないと考えるに至りました。

 

今回のスタディーツアーで訪れるアメリカは近年LGBTの人権に関して世界をリードする存在としてその社会変革の動きがしばしば注目されています。日本のセクシュアルマイノリティがより生きやすい社会を作るためにもアメリカのLGBTシーンを肌で感じることはとても意味のあることであると思い今回のスタディーツアーへの参加を決めました。

 

《興味分野》

→LGBT×表現

広告・芸術・パレード・メディアetc.

→LGBT×就労

カミングアウトという選択肢がある企業へ

→LGBT×経済格差

 LGBTホームレス・若者支援

→LGBT×エイジング

 家族・子供・老後

→LGBT×組織運営

 組織連携体制・ニーズのバラエティに答える組織の柔軟性・持続的な組織運営

 

●ツアーへの期待

 

アメリカにおいてLGBT関係の団体間、他のマイノリティを含めた諸団体間における温度差を乗り越えた連携や政治的なアクションなど、政治的な変革を可能とした体制がいかにして形成されたかという点、あるいは解決されなかった齟齬については特に学びたい点です。

 

また、LGBTの人権を巡る近年の先進的な社会変革が起こるアメリカは一方で日本に比して国民の間での経済格差が大きく、すべての国民が幸福に生きる権利を享受するには程遠い状況であると言えます。

 

LGBTとしての権利は、人々が社会のなかで幸福に生きていく権利の一つの要素に過ぎません。近年中間所得層の減少に伴う経済格差の広がりが可視化しつつある日本において、アメリカの現状は他人事ではありません。

 

LGBTの権利擁護と他の生きる権利を切り離すことなく、マイノリティの重層性を捉えながら、解決をはかっていくためにはどのような社会システムの構築や団体間の連携が必要なのか、アメリカで実際にLGBT関連の施設を訪問する中でそれらについて考えるヒントを多く得られることを期待しています。

 

また、今回のスタディーツアーで出会った団体や個人を時に模倣しながら、ときに批判的に捉えながら、日本のLGBTサークルの活動の可能性を広げること、さらには社会の変革に寄与すべく自分自身の活動フィールドを具体的に見出していきたいと考えています。

 

●将来このツアーをどう生かしたいか

 

スタディーツアーから学んだことを私一人のものとしないために、ツアーの前後を通してサークルのメンバーとの議論や勉強会を行いながら、一緒に論点を洗い出すとともに、成果を共有したいと考えています。

 

また帰国後は報告会などを通して自身の学び、気付きをより多くの人と共有してゆきたいと考えています。